創薬産業構造解析コンソーシアム
コンソ概要 | 創薬産業構造解析コンソーシアム

  コンソ概要
代表挨拶
近年、創薬研究を取り巻く環境は変化しており、一つは創薬ターゲットにおいては従来の酵素や受容体から遺伝子や細胞に拡がり、またそれに作用する分子モダリティーにおいては従来の低分子、抗体から核酸医薬、中分子、更には遺伝子治療や細胞治療に拡がりを見せつつあります。このような創薬研究の環境変化の中にあってもSPring-8や筑波フォトンファクトリーの放射光活用の有用性は変わらずに更にその活用の幅も拡がっており、単にターゲットと医薬品となる物質の単純な相互作用に留まらず、複合的な分子相互作用の解析も可能になりつつあります。またSPring-8では放射光だけでなくクライオ電子顕微鏡の活用も始まっており、例えば細胞内のマクロな環境での分子構造の解析も可能になりつつあり、これから益々多様化する創薬研究を推進するためにその活用も大いに期待されます。このような背景の下、創薬産業構造解析コンソーシアムでは製薬企業がお互いに手を取り合いながら放射光、NMR、そしてクライオ電子顕微鏡などを活用した新たな解析手法を開発しながら、新薬開発の推進に貢献していきます。そのためにもできるだけ多くの企業にご賛同いただき、共に活動頂けることを期待しています。また、関係各位におかれましては日本の産官学の力を結集する試みとしてご理解いただき、より一層のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
  創薬産業構造解析コンソーシアム 代表 上野 裕明

創薬産業構造解析コンソーシアムの概要
創薬産業構造解析コンソーシアムは、放射光施設SPring-8内の創薬産業ビームライン(BL)の運営団体として活動していた蛋白質構造解析コンソーシアムの後継組織として2012年4月より活動を開始しました。
本コンソーシアムでは、専用BLのような自前の実験設備は保有せず、SPring-8、筑波フォトンファクトリーなどの外部機関が所有する設備を有効活用することで、医薬品研究開発に有用な立体構造情報を取得するスタイルにて活動をしています。現在は、日本製薬工業会に加盟する製薬企業およびその関連会社のうち16社※が参加し、下記の活動を通じて参加企業の研究開発推進に貢献しています。
  • 年会費(100万) + BL利用料というリーズナブルなコストで放射光施設利用機会を提供。
  • 測定ニーズ(タンパク質、低分子、粉末)に応じ、最適なBLを選択
  • 外部委託(SAI株式会社)により、課題申請等の事務手続き作業の負担を軽減。会員企業は、SAI株式会社が提供するメールインサービスも割引価格で利用できる
  • 参加企業間でのビームタイムのシェアにより、放射光施設設定の最低利用時間(シフト)に縛られない実験時間の設定が可能に
  • 構造解析技術に関する会員間の情報交換、知識向上に関する場(分野別研究会)を提供
  • 製薬業の利用者団体として、施設運営組織に対する意見要望を実施。
このうち「分野別研究会」については、タンパク質構造解析、低分子構造解析・粉末回折の2分科会体制にて活動しています。主な活動内容は以下の通りです
  • 第一線の研究者による講演会
  • メーカーによる機器・測定技術・解析ソフトウェア等の講習会
  • 実験施設や装置の見学会やデモ利用
  • コンソーシアムHP内への掲示板設置による情報交換の場の設定
活動内容については、メンバーからの提案を随時受け付け、反映していく予定です。

※会員企業(50音順)
旭化成ファーマ株式会社、味の素株式会社、アステラス株式会社、エーザイ株式会社、大塚製薬株式会社、キッセイ薬品工業株式会社、協和発酵キリン株式会社、第一三共株式会社、大鵬薬品工業株式会社、武田薬品工業株式会社、田辺三菱製薬株式会社、中外製薬株式会社、帝人ファーマ株式会社、日本新薬株式会社、富士フイルム株式会社、Meiji Seika ファルマ株式会社